剥きたてのゆで卵のようにつるんとツヤがあり、くすみやザラツキのない”たまご肌”。女性なら誰もが憧れますよね。実はシェービングサロンの「お顔そり」で手に入るって知っていましたか?
「お顔そり」とは、顔の産毛を剃ること。ドラッグストアで顔剃り用のI字カミソリや電気シェーバーを見かけることも多いですよね。では、自分でするのとシェービングサロンでプロにしてもらうのとは何が違うのでしょうか?
シェービングサロンで行われるシェービングは理容師免許を取得した理容師さんだけができる高技術なもの。顔は凹凸が多いので、自分で処理すると肌に密着させやすいI字カミソリを使っても剃り残しが多くなってしまいがちですよね。その点、プロのシェービングは、切れ味のよい一枚刃のカミソリで絶妙な力加減で肌に触れながら、自分では処理しにくい細かい毛も剃ってもらえる。もちろんシェービング後の保湿ケアもばっちり。サロンによっては、毛穴の黒ずみが解消する毛穴吸引や、リンパマッサージなどがセットになっていることも。お顔そりコースの相場は3,000円~5,000円。リーズナブルな価格でエステサロンばりの肌ケアを受けられるのでお得ですよ。
では、「お顔そり」でたまご肌になれる理由を見ていきたいと思います。
そもそも、ニキビは毛穴に皮脂がつまり、そこで雑菌が繁殖することが原因で生じます。その雑菌を毛穴に導いているのが産毛です。顔に生えている毛が雑菌を引き寄せ、雑菌は毛を通って毛穴に落ちていきます。また、毛にはホコリも付きやすく、肌を汚れさせるなんて側面も。その毛をきれいに取り除けば、雑菌が毛穴に入りにくくなり、ニキビができにくくなる効果があります。
日本人の毛はメラニン色素を持っているため、茶から黒色をしています。顔は無数の産毛がおおっている箇所なので、肌が黒ずんで見えてしまっています。シェービングで産毛を取り除けば、肌の透明感がグッとアップ。また、産毛は化粧水などのスキンケア用品の浸透を妨げてしまっているため、産毛がなくなると、毎日のスキンケアがより肌にダイレクトに浸透し効率もアップします。産毛は色ムラを作る原因でもあるので、メイクののりが改善されるなんて効果も!
シェービングには産毛と一緒に古い角質を取り除く作用があります。古い角質が肌に蓄積すると化粧水や美容液を塗っても肌の内部に栄養分が届かず、肌の乾燥を招きます。そして、乾燥が進行すると、肌の代謝機能が弱まりまた角質が蓄積するという悪循環に陥ってしまいます。
お肌の細胞が生まれてから死んで剥がれ落ちるまでの、理想のターンオーバー周期は28日。これは20代のうちはこの周期でキープされるが、加齢とともに長くなっていきます。40代で50日、60代でなんと100日もかかることに!
毎月1回のシェービングで古い角質を除去すればお肌が正常化しますし、お肌が水分・油分を補給しようと自発的に保湿力を高めます。これによってシミが改善し、毛穴も引き締まるという効果も期待できます。
産毛が取り除けるだけでなく、美容効果も期待できるシェービング。一度試してみてはいかがでしょうか?
赤須玲子(2009)『赤ちゃん肌に変わる「顔そり」スキンケア』マキノ出版